コロナ下でのK1ビザ申請方法|全体の流れと時間

k1 visa

コロナでアメリカ人の彼氏、彼女が日本に入国できないのでK1ビザでアメリカに渡航しようと考える日本人の方が増加しているように感じます。僕もそのひとりです。アメリカ人の彼女と留学中に出会い、2020年から東京で一緒に住む予定でした。しかし、コロナの感染拡大によって発令された外国人入国制限によって約2年間の遠距離恋愛に追いやられました。(その話はまた別の投稿にお書きします。)そこで僕たちがどうしたら一緒に過ごすことができるのかを考えた時、K1ビザしかありませんでした。

フィアンセビザとして知られるK1ビザは、アメリカでの結婚を前提に移住し、入国後90日以内に結婚をしなければいけないというビザです。(アメリカではこのビザに関しての リアリティードラマがシリーズ化し、誰もが知っている有名なビザです。気になる方はぜひここからチェックしてください。)

このK1ビザの申請は、待ち時間が非常に長く取得するのに一年以上かかることもあります。ですので、これから説明するK1ビザ申請方法の全体の流れをしっかり把握してミスなく申請手続きを行いましょう!

K1ビザ取得までのタイムライン

1から11のステップがあります。それぞれをクリックして頂ければ詳細の箇所にジャンプできるのでプロセスの終盤を迎えている方は必要な箇所だけをチェックして見て下さい!

僕たちのコロナ下でK1ビザを申請した経験では、申請から取得まで約9ヶ月間かかりました。このタイムラインは悪魔でも僕たちの経験なので早く取得できる場合もあると思いますし、遅くなってしまう場合もあります。

1) 米国市民のパートナーがUSCIS(米国市民権移民局)にI-129F(請願書)を提出

この書類を提出する時点ではまだ太平洋をまたぐ遠距離恋愛中だったので、提出すべき書類のほとんどをパートナーのハンナが記入してくれました。真剣に交際をしていて、アメリカで結婚したいと思っていることを証明するための写真を探したり、できる限りにことはしましたが、米国のパートナーにかなりのストレスがかかると思います。もちろん、弁護士や代理人にお金を払って書類の準備をすることもできるのですが、僕たちは新卒の貧乏社会人だったので自分たちで手続きをしました。

このI-129Fは、日本の米国大使館や領事館ではなく、アメリカのUSCISに提出する必要があります。もしわからないことがあっても在日米国大使館・領事館では、I-129Fに関する質問を直接電話で受け付けていません。I-129Fについての詳細は、こちらのUSCISの公式サイトでご確認ください。

2) USCISからI-129Fが受理された旨の通知(NOA1)を受理

I-129Fを提出する際に、G-1145(請願書受理の電子通知)も提出していた場合、USCISに請願書が受理され、現在審査中であることを知らせる電子メールが届きます。僕たちの場合、I-129Fを提出してから通知を受け取るまでに約2週間かかりました。G-1145を申請しなかった場合でも、郵便でレターが届くのでご安心を。

この後は、ケースが承認されたかどうかについての返事を待つだけです。この待ち時間が非常に長いです。(僕たちの場合は約7ヶ月間かかりました。この間はUSCISからの連絡も何もなく不安になりますが、他の申請者も同じ経験をしています。)もし、USCISが他の情報を必要としたり、I-129F(請願書)の一部の情報が抜けているとRFE(Request of Evidence)が送られてきます。追加情報を送って下さいという手紙ですが、これが届くと更に待ち時間が長くなるので書類の記入ミスや提出忘れに注意が必要です。

USCISのウェブサイトによると、通常の待ち時間は6〜9ヶ月です。私たちは7ヶ月間待ちました。こちらから最新の待ち時間が確認できるのでチェックして見てください。

この待機期間中にアメリカに渡航しても大丈夫なのかという質問をよく聞きますが、日本国籍のビザ受給者が米国を訪問することは合法です。実際に僕は、この期間中ESTAを用いて渡米し3週間滞在しました。(1年ぶりにハンナと会うことができました!)ただし、ビザ免除プログラム(VWP)に参加している国の国民であることが条件となります。受益者がVWP非参加国出身の場合、米国入国にはビザが必要となり、K1申請中にビザを申請することはできませんのでご注意ください。

3) I-129F(請願書)が承認され、NOA2が郵送される

長い待ち時間を経て、ようやくUSCISから申請書が承認されたことを示すNOA2が送られてきます。USCISによる審査の後、請願書はナショナルビザセンター(NVC)に送られ、ケースナンバーの発行などの追加処理が行われます。その後、このケースは、受益者の居住地を管轄する大使館または領事館に転送されます。僕は東京に住んでいたので東京のアメリカ大使館に郵送されました。大使館が申請書を受け取った後、申請者の自宅にインストラクション(面接までの流れの説明書)が郵送されます。

NOA2を受け取ってから、しばらくは何の連絡もなかったのでハンナはNVCに電話をして、電話でケースナンバーを入手することができました。ケースナンバーはメディカルチェックや警察証明書などのビザ面接に持っていく書類を集めるのに絶対必要なので早めに知っていて損はないです。

請願書は承認されてから4ヶ月間有効です。有効期限はUSCISから米国市民の請願者に郵送されたI-797(別名NOA2)に記載されています。Kビザはこの期間内に申請しなければなりませんので、4ヶ月以内に申請できない場合は、大使館にお問い合わせをおすすめします。

この時点で、DS-160フォームの記入、プロフィールの登録、警察証明書の取得、メディカルチェックなど、面接に必要なもののほとんどを準備し始めることができます。

4) 大使館・領事館からインストラクションが届く

 米国大使館または領事館がNVCから請願書を受け取ると、婚約者とその後の手順についての指示がメールまたは郵送で送られてきます。これは、米国市民のためではなく、ビザ取得者のためのものです。私たちがNOA2を取得してから、この指示書が届くまでに約6週間かかりました。

5) DS-160オンライン申請書の作成と提出

大使館からインストラクションが届いたら、DS-160オンライン申請書を作成し、提出します。この申請書には、ご家族、ご自宅の住所、お勤め先などの個人情報が記載されています。フォームの入力が完了すると、確認ページが表示されますので、プリントアウトを忘れずに!後日、大使館でのビザ面接の際に必要となります。

6) プロフィールの登録

米国大使館のウェブサイトでプロフィールを登録します。ログイン後、「Update Profile」をクリックし、情報を入力していけば大丈夫です!

7) ビザ面接に必要な書類を揃える

必要書類は、大使館のページに記載されていますが、パスポート、DS-160確認ページのコピー、出生証明書、警察証明書、健康診断のワクチン記録(ds-3025)などです。詳細は必ずこちらの米国大使館のホームページにてご確認してください。

8) 申請料の支払いとビザ面接の予約

すべての書類がそろったら、いよいよ面接の予約をします。作成したプロフィールにログインし、面接の予約をして、ビザ申請料金を支払います。

僕たちが確認した時に面接日程は1ヶ月先まで埋まってました。とにかく早く面接に行きたい方は定期的に面接予約の空き状況をチェックすることをおすすめします。(僕は一日5回くらい早めの日程が空いていないかを確認し、運良く空きが出たのですぐ面接に行くことができました。)

ここで注意ですが、ホームページには面接予約の変更ができる回数は限られていると書かれています(国によって異なる)ので、できれば1回の変更のみが賢明だと思います。(僕は1回しか変更しなかったので詳しいことはわかりません。)

9) 大使館で婚約者ビザの面接を受ける

面接では、面接官が 「いつ、どのようにして婚約者と出会ったのか?」、「週末などの時間は婚約者と何をして時間を過ごす」、「婚約の告白はどうだった?」などの質問をしてきます。面接準備としては、事前に想定される答えを考えておき、不明な点はフィアンセに再確認しておくことをお勧めします。将来のグリーンカード面接のためには、回答に一貫性を持たせることが重要です。典型的な質問の概要をまとめた記事がありますので、こちらをご確認ください。

最後に面接官がビザの承認ができたよと教えてくれました。面接から約10日後にパスパスポートを返却するので事務所で受け取ってくださいと言われて大使館を出ました。

10) ビザの準備が整った旨のメールが届く

面接から約7~10日後に、ビザの準備ができたというメールが届きます。日本では、大使館からのメールに返信して、書類とパスポートを窓口で受け取ることができる希望の日時を3つ提示するように指示されます。

11) 書類とパスポートをオフィスから受け取る

これで、アメリカでのパートナーとの再会に向けて準備は万端ですね!

フィアンセビザの申請が成功することをお祈りしております。もしご質問があればインスタグラムのDMにご連絡ください。最後までお読みいただきありがとうございます。

IG: @gaijinabroad